

かつて、人の暮らしと密接に関わり循環していた里山の自然。ところが1960年代以降、石油やガスなどの化石燃料が家庭用燃料の主役に変わり、人の手が入らなくなった今、日本の里山が荒廃しています。
さらに、枯渇性のある化石燃料への依存は、供給の不安定さや、大気中の二酸化炭素上昇による地球の温暖化をもたらしました。
そこで注目されたのが、木質ペレットをはじめとする木質バイオマス燃料です。元となる原料は、森林の育成過程で生じる間伐材や製材屑・端材等なので再生可能で尽きることがありません。
さらに燃焼時に発生する二酸化炭素は、樹木が成長する時に吸収する二酸化炭素の量と同じなので、大気中の二酸化炭素を増加させることはありません。つまり環境にやさしいクリーンなエネルギーなのです。
私の住む新潟市に角田山という山があります。 ある日、この山に足を踏み入れた私は、その荒れ果てた山の姿に呆然としました。
その山は、戦後に杉の木が植えられましたが、その後、林業が廃れていき、 誰も整備をする人がいなくなったため、野ざらしの状態でした。
木は生え放題で、太陽の光が十分に当たらず暗く、深く根付かないために大雨にも弱い。 そんな山でした。 この山をなんとかしたい。
そんな気持ちから、私は山に入るようになりました。
痩せ細った木を間伐し、太陽の光が十分あたるようにしました。 山は少しづつですがキレイになっていきました。
ところが、問題が出てきました。整備によって出る大量の「木くず」です。 処分するには莫大な費用がかかるし、また処分場への運搬にも費用がかかる。
なんとかいい方法はないかと悩んでいました。
そんな時、知ったのが「ペレット」です。 1970年にカナダで生まれたペレットは、木くずを利用して燃料にでき、価格も安い。
また、重油に比べるとほとんど二酸化炭素を出さないことから、地球環境にも良いということ。
「これだ!」と私は確信しました。
このペレットを日本にも普及させ、日本の森の整備を進めようと強く心に決めました。
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